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ヒラメの豆知識

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「ヒラメ」と「カレイ」の違いは?

「ヒラメ」と「カレイ」の違いは?

「左ヒラメに右カレイ」と覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、何が左・右なのか、覚えていらっしゃらない方も多いと思います。
目を上に向けたときに左に向くのがヒラメ、右に向くのがカレイです。あるいはにらめっこをしたときに目が左についているのがヒラメ、右についてるのがカレイです。
このどちらかを覚えておけば問題ないでしょう。
ちなみに、この見分け方は日本限定で、海外には逆の目位置のものもいるので注意が必要です。
ヒラメもカレイも生まれたばかりは他の魚と同様に左右に目がついています。
そして遊泳期から海底生活に移る前に、片方の目がもう片方の目に寄っていきます。生まれてから目が移動するのです。

ヒラメの特徴と旬

特徴

特徴

ヒラメは、ヒラメ科の海水魚であり、千島列島・日本列島各地から南シナ海まで分布しています。水深100~200mの砂泥底に生息していて、全長40~80cmほどになります。口はカレイ目魚類の中では大きく、活発に水中を泳ぎ回り、カタクチイワシなどの小魚や甲殻類・イカ類などを捕食しています。
産卵期は、本州中部以南では2~6月、日本海沿岸では5~6月、東北・北海道では6~7月です。
ヒラメは、「タイやヒラメの舞い踊り」と表現されているほど、日本では刺身・寿司ネタに用いられる高級食材であり、白身の刺身は魚の中でも一番美味しいとされています。

旬

ヒラメの旬は11~2月です。冬の寒い時期は、脂がのりつつ、身が引き締まっていてとても美味です。
春から初夏にかけてが産卵期で、産卵を過ぎると身が痩せ、味も劣るため美味しくありません。3月に入ると身が痩せていき4月~6月の産卵後は「夏ヒラメは猫マタギ」と言われるように猫でも食わぬというほど味が落ちます。
実際には、夏のヒラメも昆布締めなどひと手間加えると美味しく食べることが可能です。

ヒラメに含まれる栄養とは?

身体を作るために重要なタンパク質

ヒラメは、タンパク質がたっぷり含まれています。
タンパク質は免疫機能の向上に関わる栄養で、不足すると感染症にかかりやすくなってしまいます。
また骨や臓器はもちろん、皮膚や髪や爪などは、タンパク質なしには生成されないので、不足しないようしっかりと摂るようにしましょう。

栄養素カリウムも豊富

ヒラメに含まれるカリウムは、体内のナトリウム量を調節して、細胞間の浸透圧を正常に維持する作用のある栄養です。
余分な水分を排出する作用があるので、むくみを解消して高血圧予防にも効果が期待できます。さらに、筋肉の収縮を正常に保つなどの効果もある優れた栄養素です。

有害物質の排出と強い抗酸化作用

体内の有害物質の排出を促す効果のあるセレンの多さにも注目です。
ヒラメに含まれているセレンはグルタチオンペルオキシダーゼという酵素の構成成分にもなる栄養で、強い抗酸化作用があり、老化防止やガン予防に効果があります。

ビタミンDの含有量も大量!

ビタミンDが大量に含まれていることでも知られています。
ヒラメに含まれているビタミンDは、丈夫な骨と歯の形成に欠かせない栄養で、リンとカルシウムの体内吸収をサポートします。
普段から外に出て習慣的に日光に当たっている人は心配ない栄養ですが、あまり外に出ない人ほど意識的に摂取してほしい栄養素です。

動脈硬化心筋梗塞の予防などに効果的

ヒラメには、ビタミンEが含まれているのも特徴です。
ビタミンEには、血中のLDLコレステロールを軽減する作用がある栄養で、動脈硬化や脳梗塞の予防に効果があります。
また、末梢血管を開き血行を促進させる効果があるので、冷え性に悩んでいる人にもおすすめです。

代謝促進効果

ヒラメに含まれるビタミンB2は、3大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)の代謝を促す働きがあります。
また、体内の過酸化脂質の分解を促して血液のドロドロ化を防ぐ効能がある栄養のため、動脈硬化や心筋梗塞の予防にも期待できます。
細胞の新生や成長に欠かせないため、ビタミンB2は別名「成長のビタミン」とも呼ばれることがあります。

DHAが豊富!

DHAの豊富な含有量にも注目です。
ヒラメに含まれているDHAは、ドコサヘキサエン酸と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種。血管の柔軟性を高めて血中の中性脂肪を減らすことで、動脈硬化や高脂血症などのほか、認知症にも効果が期待できます。また、イライラの改善や視力機能の向上にも効果が認められる栄養です。